かくことごと
好きなものをかけなくなった
から、絵を描くのも文字を書くのもやめてしまった
スランプとかじゃなくって
見える世界が広がって
どうしても欲が出てしまって
絵を描くのも字を書くのも大好きで
好きなことが欲の対象になってしまうのが嫌だった怖かった
対価を得ようとしてしまったことが終わりだった
純粋にかけなくなっちゃって
真っ白な紙に色付ける行為は、
真っ白を汚す行為になってしまったみたいで
対価も評価も無い場所まで逃げて逃げて
一度置いた筆の跡は決して消えない
怖い怖いこわいなぁ
戻れないから怖い
でも、楽しい
楽しいことを知っているから今でも執着してる
ノートの隅に描いた落書きが広がっていく
押し入れに眠る書道道具、墨汁の匂い
スーパーに飾ってる小中学生の作品、
私にはかけなかったけど、彼らも私のようにはできないこと
実家に飾ってる私の作品
返ってこなかったお気に入りの作品
逃げたことを評価して
対価を払ってでも手に入れたいとか思うのは私で、
今の私は、未来の私に評価されるだろうかと不安になるわ
進むしかできないけど、
振り返ってちょっと取って来るぐらいいいかなぁとか。