ぬるま湯闘争

36度ぐらい

かくことごと

好きなものをかけなくなった

から、絵を描くのも文字を書くのもやめてしまった

 

スランプとかじゃなくって

見える世界が広がって

どうしても欲が出てしまって

絵を描くのも字を書くのも大好きで

好きなことが欲の対象になってしまうのが嫌だった怖かった

対価を得ようとしてしまったことが終わりだった

 

純粋にかけなくなっちゃって

真っ白な紙に色付ける行為は、

真っ白を汚す行為になってしまったみたいで

対価も評価も無い場所まで逃げて逃げて 

 

一度置いた筆の跡は決して消えない

怖い怖いこわいなぁ

 

戻れないから怖い

でも、楽しい

楽しいことを知っているから今でも執着してる

 

ノートの隅に描いた落書きが広がっていく

押し入れに眠る書道道具、墨汁の匂い

スーパーに飾ってる小中学生の作品、

私にはかけなかったけど、彼らも私のようにはできないこと

実家に飾ってる私の作品

返ってこなかったお気に入りの作品

 

逃げたことを評価して

対価を払ってでも手に入れたいとか思うのは私で、

今の私は、未来の私に評価されるだろうかと不安になるわ

 

進むしかできないけど、

振り返ってちょっと取って来るぐらいいいかなぁとか。